故障探求のススメ
case 11: A/T変速不良
| 患者 | '90 スズキ アルト |
| 入庫日 | 2002/10/25 |
| 症状 | 変速時に空ぶかしになったり、おかしな時に変速する |
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試運転を行なったところ、確かに思うように走りません。 3速のままでキックダウン)1せず加速が悪かったり、発進後、変速する時空ぶかしのようになってスムーズに変速しません。 しかし、冷機時にはまったく調子良い事や、A/Tオイルの量、汚れとも不具合なさそうなので内部の不良とは考えにくく、とりあえず自己診断を行なってみました。 |
自己診断の方法はヒューズBOX内にある”A/Tダイアグ”端子に適当なヒューズを差し、
メインハーネスにテープで固定してある緑の2ピンコネクターにテスターを繋ぎ、
針の触れもしくは電圧変化を見るというものです。
キーOFFで診断内容の記憶が消えてしまうので試運転して不具合が出た後、
キーをONままの状態で行ないます。
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すると、コードが出てきました。(ピンぼけですみません。) コード”31”(3回と1回で31と読み取ります)車速センサーの断線又はショートのトラブルのようです。 車速センサーにトラブルが発生するとフェイルセーフ)2機能によって各レンジの最高段(Dレンジだと3速)固定となり応急的な走行ができるようになります。 逆を言えばDレンジ1,2速で走行中でも勝手に3速まで入ってしまうのです。 3速固定でキックダウンしない、1速時にフェイルセーフに移行すると2速を飛び越え3速にはいる為空ぶかしのようになるという筋書きのようです。 |
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あとはセンサーに直接テスターを当てて試運転してみます。 すると案の定、車速信号が出たり出なかったりしているようです。(クリックで拡大。左、出てるとき。右、出てないとき。) 出ていないときはフェイルセーフの状態になる事も確認できました。 マグネット式の簡単なセンサーなので2本の配線のショート、断線(抵抗過大、今回はこれでした。)を点検してセンサーの不良と判断しました。 |
case:10と同じく形が違う対策品であろうと思われるセンサーと交換して
不具合が出ないのを確認して修理完了となりました。
今回は自己診断はもとより、フェイルセーフ時にどのような動きになるか
知っておかないとはまりそうな)3トラブルでした。
A/Tオーバーホール(リビルト品)約20万円、センサー8千円、
この違いは大きいですね。
キックダウン)1・・・・・アクセルを踏み込んだ時、1つ下のギアに勝手に変速する動作。
フェイルセ−フ)2・・・・・重要なセンサーなどが壊れた時、コンピューターがそれを無視して応急的に動く事。
はまりそうな)3・・・・・はまる。何をやっても直らない、しかも何をやったかも解からなくなってしまう状態。
今回の教訓 センサーの頭が四角いのが対策品みたいです。