故障探求のススメ


case 5:  オーバーヒートぎみ? 

患者 '97 シボレー アストロ
入庫日 2000/08/03
症状 何かの拍子に水温計が振り切ってしまう。


  同業者からの依頼で入庫した車です。
普段から水温計が2/3くらいまで上がっていて、渋滞などでは振り切ってしまうとのこと。
サーモスタット)1の点検をしてくださいとの依頼であった。

 ここ最近、オーバーヒートや水温の上がりすぎでエアコンの効きが悪い等の車が立て続けだったので
”うぁ またかよ”
と思いながら現象確認のためエンジンをかけたままの車の前にしゃがみこんで”まずは一服)2”していると、すぐにおかしなことに気が付きました。
本来なら勢い良くエンジンのほうに吸われていくはずのタバコの煙がまったく吸い込まれません。
吸い込まれないどころかこちらのほうに吹き返しているように思えます。





”これは!”と思いながらボンネットを開け隙間からラジエターを見てビックリ。
なにやら得体も知れないものがラジエターに詰まっているではありませんか。



 隙間からではそれが何か良くわからないのですがどうやらそれがエンジンが吸い込む空気を邪魔しているようです。
 思い切ってラジエターを外してみたところなんと大変なことになってました。
(勇気のある方だけ写真をクリックしてください。)
”虫”です。虫の死骸がラジエターの半分以上にぎっしりと詰まっていたのです。
これではラジエターの冷却性能も半減です。
 これだけ目詰まりしたラジエターを国産車で今まで見たことが無いのでおそらくアメリカの虫に違いありません。

 さすがアメリカ!虫の数も詰まり方もスケールが違います。



約3時間かけてラジエターとエアコンコンデンサー)3の各コア部分を清掃して
冷却水の交換、Tech2)4で水温の確認を行い修理完了となりました。


サーモスタット)1・・・・・エンジンの冷却水温度を一定に保つための温度調整弁です。
まずは一服)2・・・・・・タバコを吸うこと。(私の場合)
エアコンコンデンサー)3・・・・・エアコンの室外機。ラジエターの前や横についている場合が多いです。
Tech2)4・・・・・・アメリカGM社の自動車に使う診断機です。詳しくは゛道具の紹介その2”を御覧下さい。


今回の教訓  アメリカ でかすぎ。  


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