自称、昭和26年式の車


<問題編>

”1951年型Mercury”がPerfect GraphicsのMOMOちゃんからの依頼で入庫してきました。
ブレーキの効きが悪い”、”スターターが回らないときがある”というのが入庫の理由です。
あのS・スタローンが映画”コブラ”で乗っていたクジラみたいな車です。
改造エンジンを載せたMercuryがブイブイいわせて犯人を追い詰めていくシーンが強烈でした。
映画だけではなく、これくらいの年式で生き残っているアメリカ車というのは多かれ少なかれ改造してあります。
直6エンジンからV8エンジンへ、とかパワーウインドーにしてみたりとかetc・・・
もちろん、オリジナルで乗っておられるコレクターの方もいらっしゃいますが、かなり少ないようです。
確かに当時のままだと今の道路条件では走るのにしんどいですし、
”オリジナルパーツで修理”とか言っても部品を探すのが大変でしょう。
また、カスタムとして最新式のエンジンや足廻りを組み付けるというスタイルもあります。
うちでも修理するときはオリジナルパーツよりも年式の新しい高性能パーツで治したり
手に入りやすい国産車パーツを改造して使ったりすることがあります。


しかし!ここで厄介なことが起こります。


改造した部分を修理する場合、”改造した本人しか知らないパーツを修理する”ということになります。
オーナーが二人、三人と替わって誰が改造したか分からなくなったとしたら・・・
パーツに部品番号でも書いてあればいいのですがそれが”無印良品”だったら・・・・
壊れた部品が修理不可能で交換を余儀なくされたら・・・・
定期的に交換しないといけない消耗品だったら・・・
ましてや自動車の部品でなく得体の知れないものだったら・・・・・

修理する他人としては途方にくれてしまうのです。


今回はそんなお話しです。
 

  まずは、スターターから見ていきましょう。
  MercuryはFORD系の車ですが現車に乗っているエンジンは
 どうみてもChevrolet(GM系)S/B(スモールブロック)といわれ
 る物のようです。
  シリンダーブロックの打刻、鋳型からインテークマニホールドが
 オリジナルであれば1974年のA-Body(フルサイズ)用で、
 350cud(5.7リッター)145馬力、Powerglide(2速A/T)用と資料
 ではなっています。(現車はTHM350(3速A/T)ですが・・・)
  59-60y Chevrolet Passenger Car用のインパネについて
 いるイグニションスイッチは正常で64y Chevrolet Impala用
 ステアリングコラムについているニュートラルスイッチも正常。
  スターター本体のトラブルだけのようなので62-76y S/B用
 スターターを取り寄せて交換。
  ここまではよかった・・・。
 


問題はブレーキです。
フロントメンバー部分のフレームが何かの車からごっそり移植されているのです。
(左上の写真の赤丸部分でつないであります。クリックで拡大)
もちろんそれについていたと思われる足廻り、フロントブレーキもいっしょにです。
まあ、アメリカではよくある改造のようですが、(定番?)
これが何から取ってきたものなのか分からないとブレーキはもちろん
ガタガタになっている足廻りのブッシュも注文できません。

これには参りました。
PCD(ホイールボルトのピッチ)が4.75in、9.5inフロントドラムブレーキということで
70年前半までのGM系の車というところまでは当たりをつけたのですが
それ以上は”ひよっこ”の私には”見たこと無い形のフレーム”としか分かりません。

さて、ここで問題です。これは何のフレーム、足廻りでしょうか。

この写真から分かった方はメールください。
正解の方には”裏Zacker's”のアドレスを教えちゃいます。
(けっして分からないから聞いているわけではありません。けっして・・・。)

こ、このアイコンは!らむかなさん拝借!


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